ACTIVE TREATMENT
歯列矯正において、歯を移動させる期間を「動的治療期間」といいます。こちらのページでは、治療期間や動的治療中に起こり得ることについてご説明いたします。
当院では、歯の表側からの「唇側矯正」と裏側からの「舌側矯正」で治療期間に大きな差はありません。非抜歯矯正の場合、約2~2年半ほど、抜歯矯正の場合は約2年半~3年半ほどの治療期間で月に1回の来院頻度です。
マウスピース型矯正装置を用いた治療は基本的に非抜歯のケースが対象となります。そのため、治療期間は約2~2年半ほどで1~3か月に1回の来院頻度となります。
部分矯正の治療期間はケースによって大きく前後しますが、約半年~1年ほどの治療期間となり、月に1回の来院頻度です。
※治療期間と通院頻度に関しましては、ケースによって前後する場合があり、来院頻度も治療段階で異なりますのであくまでも参考程度にご覧ください。
矯正治療中に起こる痛みには大きくわけて2つあります。
装置をつけたり、ワイヤーの調整やマウスピースの交換をおこなって歯が移動する際に痛みや違和感を感じることがあります。
痛みには個人差があるため、なかには痛みを感じない方もいらっしゃいますが、2~3日しても痛みが続く場合はご連絡ください。(場合によっては痛み止めをお渡しします。)
矯正装置やワイヤーが頬の粘膜や舌などに当たったり、擦れることで痛みを感じることがあります。
最初に装置を装着してから3日~1週間ほどは痛みや違和感を感じやすいですが、少しずつ装置に慣れていきます。痛みが強い場合は、お渡しするワックスでカバーしてください。
痛みが長期間続く場合には、一度ご連絡ください。出ている症状にあわせて、応急処置をお伝えするか、受診していただき診させていただきます。
マルチブラケット装置は動的治療が終了したら、最終的には取り外します。取り外せる材料で歯に付けているため、どうしても外れてしまう可能性があります。
外れたことで痛みがある場合には、はやめに当院までご連絡ください。また、粘着性の強いものや硬い食べ物は装置が外れてしまう可能性が高くなりますので、できる限り控えるようにしましょう。
マウスピース型矯正装置や小児矯正の取り外し装置の場合、破損したり紛失してしまう患者様が多くいらっしゃいます。
取り外せることは大きなメリットですが、外した際に必ずお渡しするケースに入れてしっかり管理してください。装置を紛失・破損したら、まずは当院にご連絡をお願いいたします。
固定式の装置の場合、歯磨きが複雑になるため磨き残しが多くなります。磨き残しが多くなることで、虫歯や歯茎が腫れる歯肉炎になる可能性が高まります。
矯正治療中の歯磨きは少しコツが必要になりますので、歯磨きの仕方や歯間ブラシの使い方などをお伝えして、虫歯や歯肉炎から予防します。
矯正治療中は痛みやトラブルなどが起こる可能性があるため、不安に思われる患者様も少なくないでしょう。事前にしっかりとご説明をしたり、少しでも不安な気持ちを軽減できるようサポートいたしますので、些細なことでもご相談ください。